皆さんこんにちは。ファンです。
アクアリウムをされている人にとって流木はなじみの深い物ですね。私も魚が好きなので、水槽には流木を入れています。ところで、
こうやってランを大きな木に吊り下げるために流木を使うことは、タイではとてもポピュラーなんですよ。
流木は、もちろんお店によりますが、お店で買った流木をそのまま水槽に入れると、土が落ちたりアクが出たりしてすぐには使えませんね。川や海を長時間漂っていた流木だったら、こういった心配がないかもしれないですが、実際にそういう良い流木はあまり見つけられません。だから私は、流木の下処理をして販売することにしました。
皆さん、手元にある流木のふるさとはご存知でしょうか。今日は意外に知られていない流木の届き方を紹介したいと思います。
流木って何の木?
これが一番気になりますね。私が扱っている流木は、ほとんどがユーカリの木の根っこです。
ユーカリの木は、タイでは多く栽培されています。ユーカリは、紙の原料として使われます。そのために伐採した後に残る根っこが使われているのです。
ユーカリはコアラの食事になるだけでなく、紙になるんですね。また、タイの女子がよく使っているヤードムにも、ユーカリオイルが使われているんですよ。実は身近な植物ですね。
どこからうちに来るの?
伐採されたユーカリの根っこは、十分に乾燥してからチャトゥチャック市場の流木屋さんに売られます。それは、このお店のオーナーの友達がユーカリ農場を経営しているからなのです。
市場のおばちゃんです。いつも連絡をしておくと、適当な流木を準備しておいてくれます。
大きなものから小さなものまでさまざまな流木がありますね。
たくさんの流木が売られています。小さい物は30THBから、大きい物は1000THB以上のものまで様々です。特に大きくて枝分かれが大きい物は高くなっています。それは洗うのにも取り扱うのにも手間がかかるからなんですと、オーナーさんが言っていました。
水に漬けます
買ってきた流木は、しばらく水に漬けておきます。そうすると土が落ちてアクも少しとれて良いのですが、アクはずっと出るので本当に取りきろうと思ったら半年くらい水に入れておかなければなりません。そこまでできないので、私は1週間水に漬けて、洗ってからまた1週間水に漬けることにしました。この時に重曹も一緒に入れておきます。
洗います

水から取り出しました。水がよくしみ込んでいます。
水に漬けておいた流木は、汚れがすぐに落ちます。土で水が真っ黒です。1個ずつ丁寧に洗っていきます。
流木は枯れているし加工しているので基本的には日本に輸入することができます。でも土がついている物は、日本に輸入することができません。どの植物も、土を取り除かなければ輸入できないことになっているんですね。
煮ます
鍋でまとめて煮込ます。重曹を入れて煮ると、あくが抜けやすいのです。水が真っ黒になります。小さい物は沸騰してから1時間煮て火を止めて取り出しますが、大きなものは一晩おきます。すると次の朝になっても温かいままです。
これから煮ます。
火を燃やすには燃料が必要ですね。それはその辺からこうやって持ってくるんです。
重曹を入れているので、泡立ちます。
一晩おいた流木です。ちょっといいにおいがします。
乾燥させます
2週間から1か月程度外に干して乾燥させて、完全に水分を飛ばします。

船便で日本に送るときには日本に着くまでに約1か月かかります。水分が残っているとその間にカビが発生してしまうので、よく乾かします。タイは気温が高いので、外に置いておくだけです。
雨が降ってくるときもあるので、その時にはシートをかぶせて大事に雨から守ります。
こうやって見るとやっぱりカッコいいでしょう。
梱包しましょう
乾いた流木は新聞紙で包んで段ボール箱に梱包します。
大体30cmから50cmの長さの物が多いです。
梱包できました。手間と時間がかかりますが、近所の子供たちと一緒にやっていると楽しい時間です。
テストのためにできた流木を水槽に入れてみます。
入れた直後です。木が浮きます。
1週間後です。アクが出て水が茶色くなってきました。

2週間後です。ほとんど沈みました。濁っていますが、フィルターを循環していないので濁りは解消されません。水への漬け込みが不十分なのでしょうか。これくらいのアクは出ます。あとは水が増えれば薄くなるのと、ろ過されれば減っていくわけですが、実際にこれくらいになりました。
まとめ
私はこうしてできた流木を日本に送って販売したいのです。値段は大きさによってさまざまになります。
日本にいる妹がPort Riseのお店を始めてくれました。流木だけではなく私が選んだタイの物を日本の皆さんに使ってもらいたいと思っています。
興味のある方は、ぜひお店のサイトも見てみてください。といってもまだまだ物がないので、後で見てください。
このブログで紹介しながら商品を増やしていきたいと思います。私はこれが言いたかったんです!