タイのお祭り ロイクラトンをやってきました

2018年11月22日は、タイの伝統的なお祭りである、ロイクラトンが行われます。
このお祭りは本物のお祭りです。タイのお祭りと言えば、ソンクランと呼ばれる新年のお祝いの水かけ祭りですね。4月に行われる一大イベントです。しかし、ロイクラトンもとても大事なお祭りなんです。

ロイクラトンってなに?

今日のロイクラトンは水への感謝を表すお祭りです。呼び方はロイカトンとも聞こえます。タイ語でロイは浮かぶ、流れるという意味です。クラトンは、バナナや紙で作った灯篭のことです。灯篭を川や池に流して水への感謝や農業の感謝の気持ちを表します。ほとんどの外国人は知らないお祭りだと思いますが、タイでは大事なお祭りで、このお祭りに本気で臨みます。仕事してる場合じゃありませんよ。

まずはクラトンを作ります

この時期になると、たくさんのお店でクラトンが売られています。しかし私は毎年クラトンは子供たちと一緒に作ることにしています。作り始めると子供たちが6、7人集まってくるので、家族の分も合わせてたくさん作ります。せっかくの機会なので、作り方をお教えしたいと思います。

準備するもの

まず材料を用意します。
材料は大体そこらにあるのですが、足りない物は道路で買ってきます。

まずバナナです。

バナナの木と葉っぱを大量に用意しましょう。

次に花です。庭に咲いている花を取ってきます。ハイビスカスです。

名もなき花です。

子供たちのお友達です。かわいいですね。いつもここで子供たちを見守ってくれてます。

庭で咲いている花をどんどん摘んできます。

そして線香とろうそくを用意しましょう。基本的な材料はこれだけですが、バナナの葉をうまく止めるのにピンがあると良いです。クラトンは川に流すのでできるだけ人工物は使いたくないのですが、大体は後で回収されるので良いことにして使ってしまいます。

バナナの木を切ります

バナナの実がなっていたら、食べてしまいましょう。バナナは木の根元から新しい木が生えてくるので、もう実がなったバナナを使うと良いのではないでしょうか。ちなみにタイではバナナの花も食べてしまいますよ。
もし手ごろなバナナの木がなければ、買ってきます。1個20バーツです。

バナナの切り株です。

バナナの葉を切ります

バナナの葉は大きいので、適当な大きさに切って持ち運びやすいようにしておきます。そしてバナナの木の径に合わせて丸く切っておきましょう。バナナの葉を切るのが面倒であれば、お店で買ってきましょう。これも20Bです。

バナナの木と葉を組み合わせます

バナナの木が見えなくなるように、葉でくるみます。その時にピンを木に刺してうまく固定しましょう。また、バナナの葉をきれいにたたんで木にくっつけるという方法も良いと思います。やり方は決まっていないので、好きなように飾り付ければ良いのです。

線香とろうそくを刺して花を乗せます

川にクラトンを流すときは、線香とろうそくに火をつけてから流します。ですので必ず線香とろうそくを刺します。そして家の周りで摘んできた花をバナナの木に乗せます。家の周りにはいつも何かの花が咲いているので、適当に取ってきます。

お金を入れます

タンブンです。ブッダにお祈りをしてお金を入れます。3バーツでも5バーツでも構いませんよ。タイ人は大体の人が仏教なので、これが大事だと思います。
お金を入れておくと、川を流れたクラトンを誰かが集めてくれるので、クラトンがゴミになりません。川の下流の橋でクラトンを捕まえるために待っている人たちを見るのはちょっと複雑な気持ちですが、これもタイらしいんですね。

川でクラトンを流します

家族で川や池にクラトンを持っていきます。私の家では近所の名もない川に行きます。大きな川もいいのですが、ものすごい人で行くのに一苦労です。本来の目的からすれば家のそばの川で流すことが大事だと思います。流す前には、しっかりお祈りします。この静けさも良いんですね。

マハチャイでは

今年は、家族でロイクラトンをした後に、マハチャイ市街地の川に行ってきました。残念ながら今年は川の水位が低く、川でのロイクラトンが中止となり近くの堀でロイクラトンが行われました。

マハチャイのミスロイクラトンコンテストが行われています。誰も美人ですね。

クラトンコンテストも行われています。右下の白いヤシで作ったクラトンが大賞でした。どれもすごい手が込んでいてきれいですね。

堀では大量のクラトンが浮かんでいます。いつもは川を流れていくものなのですが、今年は堀で流れがないため、すごい光景です。これはこれできれいです。
大勢の人がロイクラトンに来ています。このまま夜中までイベントが行われるようです。

まとめ

ロイクラトンはきれいでタイらしいお祭りの一つです。この時期にタイに来ている方なら、ぜひ体験してもらいたいと思います。せっかくなので、クラトンも自分で作ってみてはいかがでしょうか。






ABOUTこの記事をかいた人

タイ人女性です。日本のことが大好きで、今日本語を勉強しています。 タイ語、英語は得意です。Port Riseを通してタイの色々なお店を日本の方たちに紹介していきたいと思います。